食は地産地消が基本

 最近増加している子供の病気として真っ先に挙げるのが、生活習慣病とアレルギー症状であると言われている 
  では、なぜ、今の子供にその様な問題が生じてきたのか。
それには3つの原因があると考えられている。
一つが、遊びの減少又は消失。
二つ目が、食生活と食習慣の悪化。
三つ目が、メディアメ漬けと睡眠不足。
そして、それら全ての背後にあるのが、今の日本のライフスタイルの崩壊であると言われている。
インスタント食品、冷凍食品、レトルト食品や、輸入食品が食卓を飾り、ファストフードストアーや、ファミリーレストランにたむろする子供や親子が、増加している社会である。
こうした子供の生活や、食習慣の悪変は、便利さや効率化のみを追求してきた私たち大人が作り上げたライフスタイルそのものにある。
今、日本の子供たちの、学力低下が問題になっている。
しかし、学力低下よりももっと大切な体力低下を、深刻な問題として受け止める必要がある。
子供の健やかな育ちは、子供たちが健全な大人に向かって、健やかに育っていくための基礎・基本である。
 そして、健康であることが人間本来の自然の姿であり、ごくあたり前の姿である。
病気に成るのが不自然な姿である。

何が原因で不自然(不健康)なのか。
それは食事が本来の人間のあり方から、悪変してしまったからである。

今、「地産地消」と言う言葉が全国的にもてはやされている。
まことに結構なことである。
しかし、本当の意味が解っての「地産地消」なのだろうか。
今は、考えの基本が経済効率が最優先される。
「地産地消」も地元で取れた農産物を地元で直販することによって、中間業者の利益が省かれるので、おいしい地元の野菜を安く提供できる。その程度にしか理解されていないのではないだろうか。
過去に、私が東洋医学に興味を持った先輩から、よく聞かされたことがある。

それは、「古来・人間は歩いて食物を獲得していたので有る。人間が歩いて食物を採取出来るのはせいぜい1日15Kmまでであると言われている。その15Km範囲で取れる食物を基本に、満遍なく食べる事が健康の基本である。」と聞き、今もその考えに賛同している。

勿論違った土地のもの、遠くの珍しい物を食べてはいけないと言うのではない。その土地で取れたものを、常に食の基本として行けば良いのである。

(つづく)
 
 
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